高麗人参とは薬用人参と呼んでいるもので、中国で数千年の太古から珍重されてきたものです。現在は天然産のものは殆どありません。ごく稀に、中国などで発見されますが、高値で貴重品です。現在、私たちが使用できるものの多くは韓国で栽培されたものです。
高麗人参にはいくつか種類があります。その一つに御種人参があります。御種人参は江戸時代中期に幕府が密かに種子を入手して栽培に成功したものです。オタネニンジンと呼ばれて現在も栽培されています。御種人参は根の部分が生薬や薬の成分やお茶に利用されています。御種人参を過剰摂取したり長期にわたり摂取すると頭痛や動悸などの副作用が現れることがあります。御種人参は食欲不振や、神経痛、頭痛の改善をし、滋養強壮にも効果があります。
高麗人参の種類でその他に竹節人参があります。竹節人参とは、1630年頃に医師が山中で発見しました。調べると日本全国各地で自生していました。薬用人参とは薬効が違いますが、薬用人参不足を補えるので幕府が代用品として販売を許可しました。竹節人参とは根茎が肥大して結節があります。根茎は横にはっていき、1年枚に1節増えていきます。それが竹の節のようなので竹節人参と呼ばれています。御種人参とは薬効が異なり、竹節人参は胃のつかえや消化不良や食欲不振や気管支炎に用います。解熱作用があります。
その他の種類では、田七人参があります。ウコギに属する植物の根です。止血や消炎や鎮痛などの目的の為に民間薬として使用されるようになりました。近年ではコレステロールを下げるなど循環器に効果があると注目を浴びています。田七人参は血液に直接働く力があるので、糖尿病や高血圧に効果があります。また、免疫力の増加、疲労回復、精力増強や血液の中の酸素の代謝を促進して血液の滞りを治す効果もあると注目をされています。田七人参は活性酸素を除去する強力な成分が含まれています。また血中コレステロールや中性脂肪などの脂質改善にも効果があります。
その他の種類では、食用人参があります。江戸時代初期に渡来してきたものです。異国からきた大根で根の形が人参に似ているために人参と呼ばれるようになりました。薬用人参とは、通常は高麗人参、朝鮮人参、御種人参のことをいい、生のものを蒸して乾燥させて紅参として加工します。加工した方が効能が強いからです。白参というのは取った生のままの人参をそのまま乾燥したり、皮をはがして乾燥したものです。高麗人参はこのような種類に分けられるのです。
こちらにも高麗人参と朝鮮人参の違いが載っておりました。また、近年高麗人参とプラセンタを両方とも摂取というのもブーム化しています。自分に合う飲み方を見つけてみましょう。