高麗人参に薬事法は適用されるか

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高麗人参に薬事法は適用されるか

高麗人参

 高麗人参のことはご存知でしょうか。昔から生薬として有名で、通常野菜として食べる人参とは全く別の種類です。古代から、朝鮮半島に自生し、漢方薬として用いられてきたため、中国人から朝鮮より買っていました。そのため、朝鮮人参とも言われています。

 昔から、手に入りにくい生薬であること、ほぼ万病に効く万能薬であったため、高価であり、江戸時代には親に飲ませるため、娘が身を売ったなどという話がされてきました。現在では、昔に比べればリーズナブルな値段で手に入れることができます。

 その効能は、自律神経に効き、低血圧や貧血を治し、血液の循環を良くします。さらに、血栓を溶かして動脈硬化を防ぐ作用があります。そして、免疫作用を活性化し、細菌感染症を直すと共に、アレルギーの軽減、更年期障害の軽減などの広範囲にわたる効果が見込まれます。

 高麗人参は現在の日本では薬事法に指定された医薬品ではありません。薬事法とは医薬品、医薬部外品、化粧品、医療用具の品質、有効性および安全性を確保するために必要な規制を行う法律です。一般に医薬品は、その使用によって効果があるとともに、副作用を伴うものです。つまり、医者や薬剤師が用法用量を指定しないと患者に危険を伴うため、必ずそれらの者が指定をしないと使用できないようにして、患者の危険を防ごうとしたものです。

 しかし高麗人参が薬事法に指定されていないということは、効果が少ないということを意味するものではありません。効果はあるが、副作用が少なく、素人が処方しても安心だという意味で、薬事法が適用されていないのです。

 だからといってむやみに摂取してよいものではありません。漢方の専門家に相談して症状、体質に応じた用法用量を使用したほうが良いです。

 服用方法ですが、煎じて飲むのが好ましいです。通常販売されている高麗人参茶は煎じたものですので、その点は問題は無いでしょう。服用量ですが、その人の体調、体質、生活環境に合わせて調節するのが望ましいのですが、一日に10グラム以下で調整してみてください。

 高麗人参は、漢方薬でありますので、飲んですぐ効果があるものではなく、継続して服用することで、上に述べた症状をゆっくりと改善していくものです。

 また服用は、あまりに一度に多く服用すると、体に負担がかかりますので、決まった量を症状に応じでゆっくり増やしながら行うと良いでしょう。

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